2012-01-01から1年間の記事一覧

 くずし字史料ばかり読んでいたので

若干血が昇っていたようです。疲れたから、ロマサガ2でもやってから寝よう。(笑)

 エスポジト.R『近代政治の脱構築―共同体・免疫・生政治』(2)

カントがメランコリーの気質についてしばし立ち止まるのは、わけても美と崇高についての論考においてである。そこにメランコリーは、とりわけカントが崇高として解釈しているものに、言い換えれば、観念に適合させるという構想力の役割にはそぐわない感覚か…

 エスポジト.R『近代政治の脱構築―共同体・免疫・生政治』(1)

近代政治の脱構築 共同体・免疫・生政治 (講談社選書メチエ)作者: ロベルト・エスポジト,岡田温司出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/10/09メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 61回この商品を含むブログ (17件) を見る ルソーの著作に明言される善へのあ…

 シュネデール.M『グレン・グールド 孤独のアリア』

グレン・グールド 孤独のアリア (ちくま学芸文庫)作者: ミシェルシュネデール,Michel Schneider,千葉文夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1995/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る 哲学者、精神分析医、芸術家のい…

 小川剛生『武士はなぜ歌を詠むか』

武士はなぜ歌を詠むか 鎌倉将軍から戦国大名まで (角川叢書)作者: 小川剛生出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2008/07/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 22回この商品を含むブログ (6件) を見る 和歌を創作し鑑賞するという文学行為は、個人のうち…

 佐藤慎一『近代中国の知識人と文明』(4)

それゆえ、天安門事件に先行して行った民主化運動は、単に中国共産党の独裁を批判する政治運動というだけでなく、知識人の復権を求める社会運動でもあった。そして、知識人の復権を正当化するために、「五四精神の復活」というスローガンが用いられた。この…

 佐藤慎一『近代中国の知識人と文明』(3)

中華人民共和国において、知識人は「知識分子」と呼ばれる。それは主として学歴を基準とした概念であって、「労働者階級」や「農民階級」と異なり、格別の社会的価値を内包した概念ではない。そもそも毛沢東思想のもとで大衆路線を掲げる中国共産党にとって…

 佐藤慎一『近代中国の知識人と文明』(2)

旧体制の中国において、支配者と被支配者を分かつ指標は文化能力と道徳能力の有無であり、支配の本質は、有徳者による民の教化であると観念されていた。皇帝を補翼して民の教化に当たる官僚は、それにふさわしい文化能力と道徳能力を持たなくてはならない。…

 佐藤慎一『近代中国の知識人と文明』(1)

近代中国の知識人と文明作者: 佐藤慎一出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1996/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 旧体制の中国において、官僚になることができるのは、原則として学問を修めた者に限られていた。また、大部分の者…

 記事の重複につきまして

先月に巻き込まれたトラブルにより、こちらへ戻ってきたのですが、先ほど、確認したら、長文のものと読書メモの記事が重複していました。原因はデータを再度移し替えたことによるものです。その作業につきましては、いまは身辺多忙によりできませんが、重複…

 怒り新党でせつないエピソードで流れるBGMみたいに

あの最初のフレーズは秀逸で、胸が苦しくなります。ちなみに、使われている曲は(Just like)Starting Over/John Lennonです。ブログでは昔、動画をじゃんじゃか貼り付けていたんですが、いまは自己規制しています。そんなに心が切なくなるくらい、もう秋の…

 日本思想史学会2012年度大会個人発表報告要旨

お知らせの通り、愛媛大学にて学会発表を行なってきます。報告題名は、提出した後に変えればよかった(もっと普通にすればよかった)と思いつつ、後悔先になんとやらです。精神的余裕の無さが垣間みえるものとなりました。プログラム見たら、午後の部の報告…

 日本思想史学会2012年度大会プログラム

学会よりご連絡をいただきましたので、お知らせ致します。正式な情報につきましては、学会のサイトを参照してください。 日本思想史学会2012年度大会期間:2012年10月27日(土)〜28日(日)会場:愛媛大学城北キャンパス 第一日:10月27日(土) 公開シンポ…

 貧窮問答歌

風雑へ 雨降る夜の 雨雑へ 雪降る夜は 術もなく 寒くしあれば 堅塩を 取りつづしろひ 糟湯酒 うち啜ろいて 咳かひ 鼻びしびしに しかとあらぬ 髭かき撫でて 我を除きて 人はあらじと 誇ろへど 寒くしあれば 麻襖 引き被り 布肩衣 有りのことごと 服襲へども …

 井上進『明清学術変遷史―出版と伝統学術の臨界点』

明清学術変遷史作者: 井上進出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2011/12/19メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (5件) を見るダウンロード【はじめに】字句・考証の学は、是れ清人の長ずる所なり。明学は空疎にして、考拠は荒廃す。その叔世に…

 なんだかんだで

研究会のレジュメを一日で書き終える。あの苦労はなんだったのだろう?のたうち回って、考えたあげく、ノートに書いて、構想を考えたら、案外早く終わった。文字数は少ないんだけど。合宿終わったら、資料集めに精を出します。

 関節痛

風邪っぽい症状もあり、全身関節痛で苦しみ、目の前にあるものへの準備が一向に準備が進みません。こういう日もあろうかと思い、もう寝るしかなさそうです(笑)

 井上泰至・田中康二『江戸の文学史と思想史』

江戸の文学史と思想史作者: 井上泰至,田中康二出版社/メーカー: ぺりかん社発売日: 2011/12メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログを見る本書は「文学研究側からの思想史学への果たし状」(p259)という趣旨のもとで、「儒学」・「国学」・「老…

 「二重の没交渉」について考えるために

最近、ときどき研究界隈で覗いているブログで、江戸文学と江戸思想史に関して、活発な意見交換がやり取りされています。事の発端は、忘却散人さんの記事にて、中野三敏先生が、近年主張している「江戸儒学の中心は陽明学だったのではないか」という主張に対…

 金文京『漢文と東アジア』

漢文と東アジア――訓読の文化圏 (岩波新書) 作者: 金文京 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2010/08/21 メディア: 新書 購入: 3人 クリック: 53回 この商品を含むブログ (30件) を見る 1 近年の人文学において、「東アジア」を論じる研究書を見かけること…

ふと

思い立ち、明日、調査しに大学行こうと思ったけど、明日、山鉾巡行だということに気付き、すぐに頓挫したなうです。

 レジュメできました

とりあえず、見栄えはしないものだけど、できました。護法思想関係の史料は、時間があるときに、言及されている史料は集めないといけないな、と思ってます。

 まとまらないので

ノートに色々書いてみる。だけど、まとらない。とりあえず、できるところまでやってみて、輪読のときに「針のむしろ」に自ら立つしかなさそう。

 今日のできごと

学僧の史料を読むお勉強。「世界は平たい。地上はずっと広がっている。丸いはずなんかない。世界が丸いって認めたら、半分はクロフネに屈服したのと同じです(キリッ」という箇所がいくつか出てくる。面白いけど、今回はスルーします。そういう学僧たちが学…

 歩き疲れた

今日は佛教大学まで調査。資料を整理するために歩いて衣笠まで行く。炎天下で歩いたためか、顔に疲労感が出ていたのが、自分でもわかるくらい、今日は暑かった。

 今日も作業

今日も作業。話し言葉が引用されていたりするので、ナウなヤング風にいえば、引用部分は、「ちょーマジでうぜぇんだけど」というニュアンスでも通用するのですが、やはり書き言葉で報告するため、それではいくらなんでも、と思い直して訳文を考えていたよう…

 少しだけ作業

やはり梅雨時だと、落ち込む日が多く、作業をするためにエンジンがかからない。けっきょく、夕食食べ終わって、少しだけ作業。今回は、資料や文献が貸し出し中とかで図書館で所蔵されていないので、来週は佛教大学の方にお邪魔するつもりです。どうやら、ぼ…

 通院日→大学

一昨日・昨日と、通院→大学というスケジュール。無理がたたりました。今日は頭働きません。

町田三郎『明治の漢学者たち』―『漢文大系』について・『漢籍国字解全書』について・井上哲次郎と漢学三部作―

明治の漢学者たち作者: 町田三郎出版社/メーカー: 研文出版発売日: 1998/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログを見るレジュメダウンロード【要約】◎ 『漢文大系』について 『漢文大系』とは? →1909(明治42)年から1916(大正5)年にかけ…

丸山眞男『「文明論之概略」を読む』上巻―〈鏡像〉としての福沢論―

文明論之概略を読む 上 (岩波新書 黄版 325)作者: 丸山真男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1986/01/20メディア: 新書購入: 4人 クリック: 31回この商品を含むブログ (28件) を見る レジュメダウンロード国家を個人の内面的自由に媒介せしめたこと――福沢諭…