読了本

 

東アジアの王権と思想 増補新装版

東アジアの王権と思想 増補新装版

 

 本書に掲載されている、「儒者・読書人・両班儒学的「教養人」の存在形態」と「「泰平」と「皇国」」は、江戸思想史を研究するためには、必読論文。特に前者の論文は、江戸時代における儒者が身分的には周縁的な存在であったことを明らかにしたものなので、おススメします。でも、僕が受け取る論文では、必ず「江戸時代における儒者は、知識人階級であり、マジョリティだった」という文言が出てくるので、絶句します。儒者は身分的階級が何も保証されてなかったし、知識人階級でもなかったし、そもそもマジョリティでもなかったし。。。少なくとも、江戸時代において、マジョリティだったのは、お寺の僧侶なのに。。。何でやねん!!どーゆーことやねん!!