本棚の整理
先ほど、本棚の整理をしました。
やっぱり、出てくるものですね。。。
いま、学知批判系やポストコロニアル系、あるいは「東アジア思想史」系の議論に食傷気味でして、持っている本を整理しようかと思っています。
「東アジア」から見る思想史は大事なのですが、なんだかみんなその割には自分の得意分野のことしか語っていなくて、ほとんどが寄せ集めの論文集です。
僕はそれが嫌なのです。
「東アジア」という概念も、当たり前のことですが、都合よくエライ人が勝手に線引きしようと思えば、どこまでまででも「ここが東アジアだ」と言えば、それは「東アジア」になる気がします。
じゃあ、旧ソビエト連邦の衛星国として、モンゴル語のキリル化を進めたモンゴル国とかは東アジアではないのでしょうか?
チベット自治区は?内モンゴル自治区は?台湾は?ウイグルは?かつて大日本帝国の占領下にあったサハリンは?
中国共産党の「民族識別工作」により、「民族識別」された、中国における少数民族の人々は?
そして、僕が10年前に釜山で出会った、サハリンから来たコリア系ロシア人の留学生は、エライ人から見れば、「東アジア」的視点からは入らないのでしょうか?
そういうのを色々考えると、僕は疲労感をものすごく感じてしまい、クタクタになるのです。
そんなことを感じながら、本棚を整理していました。