合宿@滋賀高島

昨日・今日と滋賀高島にて研究会の合宿でした。

昨日は自分も報告。しかし自分なりには反省しきりの内容で面目がたたない。幸いにも老師からも色々アドバイスを抱いたので、小文のためどこかの媒体から、ブラッシュアップしてまた再提出します。その折改めて相談はするつもりですが、内心忸怩たる思いはあります。

滋賀高島は中江藤樹の故郷。

京都新聞の記事で新資料が発見されたことを聞いていたので、偶然とはいえ機会がないと行けないものだし、合宿の終わりに後輩の方を誘い、中江藤樹関係の史跡を安曇川にて巡見してきました。

安曇川の町は、近世思想史だけではなく、近代史の観点からも色んなことを考えさせてくれるような場所でした。

中江藤樹記念館では、新資料もさることながら、江戸時代の儒者が書院で、どのような教育を行ったのか、ということを感じさせてくれる展示物もあり、素朴ながらに感動してしまいました。

新資料の前で感心しながら見ていたら、記念館の館長自らが声をかけて下さり、新資料発見に至るまでの経緯を解説下さる。それだけでも光栄な気分になり、畏敬の念からか、「藤樹先生」という言葉を発してしまう。

記念館を見たあとは、雨が降るなか、墓所と藤樹書院を訪れ、書院でも、儒式の祭礼を考えるうえで、貴重な話を管理人の方がして下さりました。関西で儒式の祭礼をしているのは、曰く藤樹書院だけとのこと。

巡見は色んな切り口や発見があるので、夏合宿では研究会での巡見が自然消滅したあとも、個人的に回るようにしています。でないとわざわざ行くにしても、来た甲斐がありませんし。

今回も色んな発見があり、充実した気持ちを抱きながら、帰路に着いています。