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ケテラー.ジェームス.E『邪教/殉教の明治』(4)

一方の西本願寺は、幕府との直接的な結びつきがないわけではなかったが、その政治的立場は「尊王攘夷のスローガンの下に結集した人々に近いものであった。しかし、西本願寺は抜け目なく、このスローガンに少し手を加えてそれを前面に押し出した――「尊王護法」。東本願寺とは反対に、西本願寺が抱いていた確信は、「法を護る」最善の道として寺院とその資産によって倒幕連合と提携することにあったように思われる。……西本願寺の人々は僧俗ともに、高杉晋作(一八三九―六七)が組織した長州の「奇兵隊の隊員となった。この軍隊は農民や商人、僧侶などからなり、倒幕戦争に際して訓練を積んだ伝統的な武士団を補佐する役割を果たした。(p108-p109)