2013-10-27から1日間の記事一覧

過去に書いた学術論文を公開しました

色々悩んだのですが、過去の学術論文に関しては、問題がないとおもいましたので、文章ごと公開しました。興味がある方は、ダウンロードしてくだれば幸いです。

歌における〈今〉の世と〈危機〉の言説ー『国歌八論』という思想空間

1. 問題への視座―「歌学史」が〈意図〉するもの 本稿において、次のような問いを立てることは無駄であろうか。すなわち作者が、あるテクストの記述の〈始まり〉には、いかなる特権的な意味が付与されるのか。そして、作者はそれをどのように〈書き始める〉…

〈神代文字〉の構想とその論理―平田篤胤の《コトバ》をめぐる思考―

〈神代文字〉の構想とその論理.pdf 1.はじめに 近年の国学論、とりわけ国学言語論をめぐる議論の基盤には、《音声中心主義批判》とも言うべき一つの流れが ある。それらの先行研究では、一八世紀徳川日本という思想空間内部において、本居宣長が『古事記伝』…

喜田貞吉と部落史の〈起源〉―「部落起源」論の生成-―

1. 本稿の課題 従来の「部落史」研究における通史的叙述、あるいは現在の「同和教育」の場で一般的と思われる「部落史」のイメージは、次のようなものだろう。すなわち、徳川幕府の独断的な権力が、当時における人口の九割を占めていた農民の不満をそらす…

日本思想史学会2013年度大会シンポジウム@仙台

先日、学会報告のことはブログで書いたのですが、 一日目のシンポジウムのことについては、触れていなかったので、この場を借りて思ったことを書こうかと思います。 一ヶ月間ぐらい、心身の不調が続き、最悪のコンディションで参加しました。 学会報告は撃沈…