ホルワード.P『ドゥルーズと創造の哲学』(4)

結局のところ、現働的な被造物の産出は、創造が存在するということの、一つの原理的な相である。被造物はそれ自体、その偽造ないし劣化というよりはむしろ、超克されるべきより劣った現実であるよりはむしろ、創造の一つの相である。内包[強度]的差異は外延システムの中で単純に消去されるのではなく、「みずからを展開することによってこのシステムを創造する」ものでもある。強度それ自体が、展開される現働性の中で差異の外にひっぱり出すシステムを創造(たとえ差異が、まさしくこの差異の展開が己の中に「内包された」ままであることを可能にするがゆえに、同時にその潜在的、強度[内包]的、差異的形式を通して存続するとしても(DR,228)。(p129)