ショーペンハウアー.A『読書について』

読書について 他二篇 (岩波文庫)

「著作と文体」より。

書名は手紙のあて名にあたるべきものであるから、先ずその内容に興味を持ちそうな読者層に、その書物を送付する目的をもつはずのものである。だから、書名は独自の特徴をそなえるべきである。また短いことが書名の生命であるから、きわめて含蓄豊かであるべきで、その上なるべくその本の内容に対して花押の役を果たさなければならない。（p33）

Parerga Und Paralipomena: Kleine Philosophische Schriften, Volume 1

Parerga Und Paralipomena: Kleine Philosophische Schriften, Zweiter Band