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ペルニオーラ.M『無機的なもののセックス・アピール』(13)

無機的な もののセックス・アピールからさほどかけ離れていないのは、雌雄同体性(ヘルマフロデイト)である。それは、たとえば、乳房のある男性やペニスのある女性のように、ひとりの人物に両性の特徴をできるだけ接近させ、そこに両性を収めることを含意している。実際、雌雄同体性が強調するのは、対立の統合化というよりも、中性化、非決定、不特定性である。つまり男性と女性は、双方を強める統一において称揚され、賛えられるのではなく、逆に潜在的にはある方向にもそれとは逆方向にも展開できる両義的かつ謎的な何かにおいて相互に相殺し無化しあう傾向をもつ。だが、まさしくそれゆえに、雌雄同体的な身体は有機的統一であり、人工的感覚とは無縁なものである。(p171-p172)