大学院の方に「辞退届」を提出しました

先ほど、郵送にて事務室宛に文学研究科研修生の「辞退届」を提出しました。

この手続きが、先方にて滞りなく進めば、本日付にて大学院を辞めたということだと受け止めてかまいません。

本日をもちまして、身分所属はありません。

これには、日本の福祉行政の複雑怪奇な制度設計のためによるものであり、まず、私はアスペルガー症候群を抱えています。そして適応障害という別の精神疾患も抱えており、9月下旬に、大学の方で研究会報告をしたあとは、家庭の事情もあり、大学には行けない状況にありました。

その一方で近刊予定の掲載論文を脱稿した直後に、父の訃報に会い、いまは個人の身辺に関わること、それこそ体調管理や通院などで忙しくしていました。

それと同時平行的に、奈良県発達障害者支援センターの相談員の方とも連携を図り、生活圏範囲内のところに就労移行支援事業所の利用を希望する旨を伝え、体験見学なども行いました。

その事業所の利用に関して言えば、諸々の精神疾患を抱えている人々を支援する法律そのものが、苦しい財政のなかで地方行政に政府が丸投げしている事情もあり、しばらく膠着状態が続いていました。

法律上、まったく別物なはずなのに、精神科通院の医療費を軽減してもらえる「自立支援医療制度」の更新手続きをしなければ、就労移行支援事業所は利用できない、という奈良市側の対応もあり、また、今年にかけて両親が亡くなったことで、新しい保険証に切り替える必要があるため、未だに自立支援医療制度の更新はできていません。

もう一つは、総合支援法との関連で、奈良市からの回答によりますと、何らかの身分所属がある場合は、就労移行支援事業所の利用はできないという旨でして、このたび、身分失効の手続きを行う必要があったのですが、大学側の対応が二転三転したことで、その対応に苦慮していました。結果的には、事務室の方に「辞退届」を提出することで、学生身分の失効手続きを行ったことで、その障壁のひとつは取り除かれたことになります。

これを持ちまして、私の大学を場に据えた研究活動にはひとまずピリオドが打たれることになります。

自らの今後の身辺につきましては、今は体調管理に努めながら、少しでも明るい展望の兆しが見えるように、今後とも努力していきたいと思います。

岩根卓史拝