昨日の写真です。

昨日行った安曇川にて。写真は雨の降るなかだったので、撮りづらく、同伴の方からいただきました。


藤樹書院跡。藤樹書院自体は明治の頃に焼失しました。火事のときに地元の門人が藤樹の蔵書・遺品を救い出し、その蔵書の中から、今回、藤樹直筆の自注が見つかったとのこと。

復元された書院にも訪れ、書院には佐藤一斎や大塩中斎も書院を訪れたという記帳と、佐藤一斎の村落を称える漢詩が展示されていました。中江藤樹を称えるエピソードは、あながち嘘ではなかったことを発見。

墓所も訪れ一家とともに眠っています。子供を二人亡くしているので、妻と三番目の息子とともに。

中江藤樹が眠る墓。

また書院には、「五事を正す」(貌・言・視・聴・思)の額が掲げられており、人と接するときの心構えを改めて諭される。ねじけた心性を持つ僕が感化されるくらいだから、あまりにも眩しすぎる言葉だ。(笑)

書院や墓所を訪れて感じたのは、「教え」としての儒学は、やっぱり看過できない問題で、江戸時代には民衆レベルまでしっかりと根ざしていたのではないかと思いました。書院では儒式の祭礼方法がちゃんと額縁に掲げられていましたし。

それが近代になって、教育勅語的な解釈が徹底的に行われ、儒学が根こそぎ変容してしまったのかもしれません。藤樹ゆかりの史跡の近所には、ちゃんと小学校がありました。

昨年は米原を見つつ結局いしだみつにゃん探しになった反省を踏まえると、今回はチョーさんのように「はっけんぼくのまち」をして、新鮮な知的刺激をいただきました。

ありがとー!!あどがわー!!