バフチン.M『バフチン言語論入門』(4)

言語の本質や、社会生活における言語の位置と使途を理解せずして、芸術のことばの文体論と呼ぶもの、つまり、文学作品の構成技術そのもの正しくアプローチすることはけっしてできない。浅薄な素人好事家ではなく、おのが芸術の名匠とならんと欲するなら、作家ならだれでもこの技術をなんとしても習得しなければならないのだ。(p104)