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 ホルワード.P『ドゥルーズと創造の哲学』(6)

ドゥルーズ

資本主義のアナーキー的商品化と解毒作用、すなわちあらゆる価値の抽象化に直面したオイディプスは、御し難い政治的または「公的」脱現働化の危険を、ある甚だしく御しやすい、現働的またはモル的なものの「私的」最安定化に移そうとする。オイディプスは搾取または剰余価値の採取という政治的作業を、(家族という隠喩的媒介を経由して)意識と自己同一性のまさしく布置の中で内化することによって再強化する。搾取と保全の政治は、「〈資本〉氏と〈大地〉夫人、およびその子どもである〈労働者〉」(AO,264)が棲みつく一つの世界の中で演じられる。最初のそして最も原理的な剰余価値採取の近代的形式は、単純に、それ自体としての主体、従順な労働者にして息子である、御しやすい労働者としての主体の複製[再生産]である。(p154-p155)