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 スピノザ.B.D『スピノザ往復書簡集』(5)

スピノザ

「書簡三十二 スピノザからオルデンブルクへ」より。

ところで人間の精神について申せば、それもまた自然の一部であると考えます。即ち、私の見解によれば、自然の中には思惟する無限な力(potentia infnita cogitandi)が存在し、この力は無限である限りにおいて全自然を想念的(objective)に自己の内に含みます。そしてこの力の形成する(個々の)思想は、自然(の中の個々物)と同じ仕方で進行するのです。自然はこの力によって観念されたもの(ejus ideatum)に外ならぬのですから。そして人間の精神はこの同じ力であると私は主張します。但しそれは、この力が無限で全自然を認識している限りにおいてでなく、有限で人間の身体をのみ認識している限りにおいてです。そしてこの点からして、私は人間の精神を無限な知性の一部であると主張します。(p172-p173)