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 西山雄二『異議申し立てとしての文学』(4)

ブランショは、〈私〉が自分に対して死のない死を与える点に、文学と革命の共通性を見る。〈私〉が自由に死ぬのはではなく〈私〉に固有な死が〈私〉の能力から逸脱することが自由の可能性の条件となっているのである。「作家は革命のなかで自己を認識する。革命は作家を引きつける。というのも、革命とは文学が歴史になるときだからである。」革命が作家の真実なのだ。書くというまさにそのことによって、私は革命だ、ただ自由だけが私に書かせるのだ」と考えるようにならないすべての作家は、実際のところ、何も書いていないのである。」こうした絶対的な自由の到来において、文学と革命は等根源的な力をもつ。文学は作家のあらゆる権能さえ剥奪され、〈私〉さえ欠いた自由が到来するときに存在し始めるのである。(p209)