バシュラール.G『夢想の詩学』(6)

わたしたちは静謐な世界、夢想の世界のなかにいたのだ。非-生活のこの偉大な時間が生を支配しており、存在の過去を孤独を通過させることによって、みずからの存在とは無関係の偶発事から、切り離して深化する。生を支配する生を生き、持続しない持続を生きる、これこそ詩人がわたしたちに取り戻してくれる特権である。(p202)