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 マラブー.C『わたしたちの脳をどうするか』(1)

マラブー

わたしたちの脳をどうするか―ニューロサイエンスとグローバル資本主義

わたしたちの脳をどうするか―ニューロサイエンスとグローバル資本主義

仏語版原本“Que faire de notre cerveau?

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日本語版序文「〈騒乱〉に満ちた脳とともに」より。ローマ数字が文字化けするので、便宜的にアラビア数字にしています。ご容赦ください。

脳について知るには、脳が必要である。学習も記憶も感情も脳のはたらきであることは確かなのに、人類は実に長いあいだ、そのことを知らずに生きてきた。脳は自分が何をしているかを知らなくても、考えることも思い出すこともできる。人間はそうやって、これまで生きてきたのだし、これからも生きてゆけるだろう。だがもしそれが、そのことを知ったときは、どうなるのだろう。たとえば考えることのメカニズムが明らかになったら、考えるということを、以前とは同じように考えるわけにはいかないのではないか。この本の中心にあるのは、ニューロサイエンスの発展によって、脳が自分自身を少しずつ知ろうとしている今日、どのような思考ができるのかという、きわめてアクチュアルな問いかけだ。(p1-p2)