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 マラブー.C『わたしたちの脳をどうするか』(4)

日本語版インタヴュー「わたしたちの可塑性をどうするか」より。

わたしが可塑性という概念を発見したのは一九八四年、ジャン=フランソワ・リオタールの『文の抗争』(一九八三年出版)を読んだときです。……『文の抗争』のなかで、リオタールはへーゲルに「短い紹介文[Notice]」を割いています。リオタールは、へーゲルにおける歴史の主体あるいは「自己[Selbst]」が多形的[polymorphe]である、すなわちあらゆる形になることができ、そのため一切の他者性を消去してしまうと主張しています。したがってへーゲルの主体は、あらゆる形を帯びることができ、けっして分解することのない包括する主体であるということになります。(p165)