江戸仏教

柏原祐泉「護法思想と庶民教化」

日本思想大系〈57〉近世仏教の思想 (1973年)出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1973メディア: ?この商品を含むブログを見る 柏原祐泉「護法思想と庶民教化」、解説、pp533-pp556。から抜粋。 排仏論は倫理的立場、人間主義的立場、経済的立場、科学的立場、…

児玉識『近世真宗の展開過程』(3)

確かに、近世仏教が中世仏教に比べて思想・機構両面において著しく固定化し、社会に対する影響力を弱め、各宗派ともその独自性を稀薄化したことは論をまたないところであるが、しかし、近世仏教内で各宗を比較した場合、真宗が最も強固に独自の信仰形態を保…

児玉識『近世真宗の展開過程』(2)

確かに近世仏教は、いずれも幕府の強力な統制下におかれ、本末制・寺檀制の枠にはめられた存在であったため、中世教団のような自由な発展は見られず、各宗とも没個性的教団と化したことは事実である。しかし、法制上、画一化の傾向が強まっても、庶民におけ…

児玉識『近世真宗の展開過程』(1)

近世真宗の展開過程―西日本を中心として (1976年) (日本宗教史研究叢書 笠原一男監修)作者: 児玉識出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 1976メディア: ?この商品を含むブログを見る 戦後の仏教史研究が、この近世編四巻、二千余ページに収められた膨大な史料…