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中国思想

 佐藤慎一『近代中国の知識人と文明』(4)

それゆえ、天安門事件に先行して行った民主化運動は、単に中国共産党の独裁を批判する政治運動というだけでなく、知識人の復権を求める社会運動でもあった。そして、知識人の復権を正当化するために、「五四精神の復活」というスローガンが用いられた。この…

 佐藤慎一『近代中国の知識人と文明』(3)

中華人民共和国において、知識人は「知識分子」と呼ばれる。それは主として学歴を基準とした概念であって、「労働者階級」や「農民階級」と異なり、格別の社会的価値を内包した概念ではない。そもそも毛沢東思想のもとで大衆路線を掲げる中国共産党にとって…

 佐藤慎一『近代中国の知識人と文明』(2)

旧体制の中国において、支配者と被支配者を分かつ指標は文化能力と道徳能力の有無であり、支配の本質は、有徳者による民の教化であると観念されていた。皇帝を補翼して民の教化に当たる官僚は、それにふさわしい文化能力と道徳能力を持たなくてはならない。…

 佐藤慎一『近代中国の知識人と文明』(1)

近代中国の知識人と文明作者: 佐藤慎一出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1996/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 旧体制の中国において、官僚になることができるのは、原則として学問を修めた者に限られていた。また、大部分の者…

 井上進『明清学術変遷史―出版と伝統学術の臨界点』

明清学術変遷史作者: 井上進出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2011/12/19メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (5件) を見るダウンロード【はじめに】字句・考証の学は、是れ清人の長ずる所なり。明学は空疎にして、考拠は荒廃す。その叔世に…

三浦秀一『中国心学の稜線―元朝の知識人と儒仏道三教』

中国心学の稜線―元朝の知識人と儒道仏三教作者: 三浦秀一出版社/メーカー: 研文出版発売日: 2003/02メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログを見る本書は、「心学」という思想史的文脈を広範に捉える試みとして、主に元朝知識人社会の動向に光を…