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金森修『バシュラールー科学と詩』

バシュラール―科学と詩 (現代思想の冒険者たち) 作者: 金森修 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1996/08 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (4件) を見る 本書は、僕が学部生の時分から何度も読んできた本でした。大抵は、自分…

 バシュラール.G『夢想の詩学』(7)

夢想家とかれの世界との交換は孤独な夢想の場合まったく密着しており、交流は〈距離〉をもたない、知覚された世界、知覚作用によって分断された世界を示すあの距離をもたないのである。(p296)

 バシュラール.G『夢想の詩学』(6)

わたしたちは静謐な世界、夢想の世界のなかにいたのだ。非-生活のこの偉大な時間が生を支配しており、存在の過去を孤独を通過させることによって、みずからの存在とは無関係の偶発事から、切り離して深化する。生を支配する生を生き、持続しない持続を生きる…

 バシュラール.G『夢想の詩学』(5)

最初の孤独、つまりあの幼少時代の孤独は、あるひとたちのたましいにけしがたい刻印を残している。全生涯が詩的夢想に敏感になるのである。(p162)

 バシュラール.G『夢想の詩学』(4)

一冊の本を書くことはいつでもつらい仕事である。たいていひとは本を書くことは夢想するだけにとどめよう、という気になりがちなのだから。(p112)

 バシュラール.G『夢みる権利』(1)

夢みる権利 (ちくま学芸文庫)作者: ガストンバシュラール,Gaston Bachelard,渋沢孝輔出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1999/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見る 潜在的であるだけに、それらの仮面はわれわれに隠蔽の生成そのものを明かして…

 金森修『バシュラール―科学と詩』(3)

科学は、バシュラールが思っていたような、あるいはそう願っていたような進展を続けることはなく、ある重要な変化を遂げたのである。彼自身が中等教育などの実践を介して比較的密接に科学に関わっていた時期は一九二〇年代である。だがその後の科学は研究の…

 金森修『バシュラール―科学と詩』(2)

三〇年代終盤といえば彼がまさに大きな方向転換をしつつあった時期に相当する。・・・・・・その最初の命題は「詩とは瞬間的な形而上学である」というものだ。詩のなかに、宇宙の展望も、魂の秘密も、存在の秘密もすべてが包みこまれる。もし詩が単に生の時…

 バシュラール.G『夢想の詩学』(3)

四十年におよぶわたしの哲学者としての生活で、哲学はデカルトのコギト・エルゴ・スム[われ思う、ゆえにわれ在り]をくりかえし新しい出発点としたということを聞いている。わたし自身もまたこの初心の教訓を表明すべきなのだ。思考の秩序にしたがえばこれは…

 バシュラール.G『夢想の詩学』(2)

わたしのような孤独な現象学者、全面的に孤独な現象学者にとって資料が豊富になってくる。この現象学者は、書物のなかで眠りこけている無数のイマージュを契機として、みずからの詩的意識を覚醒させることができる。この現象学者は詩のイマージュによる、ユ…

 バシュラール.G『水と夢』(1)

水と夢―物質的想像力試論 (叢書・ウニベルシタス)作者: ガストンバシュラール,Gaston Bachelard,及川馥出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2008/09メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見る 第三章「カロンのコンプレックス・・・…

バシュラール.G『蝋燭の〓』(2)

まったく、ひとりのままでは、いったいどうやって意識の冒険を知るのか。自分自身の深淵に降りてゆくことによってひとは意識の冒険を見出すのだろうか。いくたびとなく私は、私の「版画」のひとつのうちに生きながら、自分の孤独を深めているのだと信じた。…

バシュラール.G『蝋燭の〓』(1)

蝋燭の焔作者: ガストン・バシュラール,渋沢孝輔出版社/メーカー: 現代思潮新社発売日: 1983/10メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る 私についていえば、詩人たちによって私にあたえられるイマージュに全く同化し、他者の孤独に…

 バシュラール.G『夢みる権利』(2)

詩とは瞬間的な形而上学である。短い一遍の詩作品のなかに、それはある宇宙像と魂の秘密、一個の存在者とさまざまの対象とを同時に提出しなければならない。もし詩が単に生以下のものである。それは生の動きを停止させ、喜びと苦しみとの弁証法を即座に生き…

 バシュラール.G『瞬間の直観』

瞬間の直観作者: ガストンバシュラール,Gaston Bachelard,掛下栄一郎出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 1997/06メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 他のあらゆる形而上学的経験が、長々とした前置きによって始まるのに反…

 バシュラール.G『夢想の詩学』(1)

夢想の詩学 (ちくま学芸文庫)作者: ガストン・バシュラール,及川馥出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/12/09メディア: 文庫 クリック: 25回この商品を含むブログ (6件) を見る 詩的夢想のなかでは、あらゆる感覚が覚醒し、調和する。この五感のポリフォ…

 バシュラール.G『科学認識論』

科学認識論作者: ガストンバシュラール,ドミニックルクール,Gaston Bachelard,竹内良知出版社/メーカー: 白水社発売日: 2000/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (8件) を見る 前科学的思考ははっきり限定された現象の研究には…

 バシュラール.G『火の精神分析』

火の精神分析作者: ガストンバシュラール,Gaston Bachelard,前田耕作出版社/メーカー: せりか書房発売日: 1999/04メディア: 単行本 クリック: 19回この商品を含むブログ (3件) を見る 夢想のこの「物理学」、或いはこの「化学」を極度に一般化して発展させれ…

 バシュラール.G『水と夢』(2)

「結論:水のことば」より引用。 宇宙においてはすべてがエコーである。もし鳥たちが、夢想的ないく人かの言語学者の意向通りに、人間に霊感を与えた発声主体であるとすれば、彼ら自身が自然の音声を模倣したのだ。ブルゴーニュとブレス地方の音に長い間聞き…

 金森修『バシュラール―科学と詩』(1)

バシュラール―科学と詩 (現代思想の冒険者たち)作者: 金森修出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (4件) を見る なぜ物理や数学のことを論じているときに詩に触れる必要があろう。そう常識は…