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 平野嘉彦『ツェラーンもしくは狂気のフローラ』(3)

ツェラーンの詩論には、つねにある二項対立が措定されているように思われる。すなわち、通常の用語法において「詩」であることの、しかし、実は「詩」などではない、ツェラーンの用語法における「芸術」と、それから、「私的」であるがゆえに、もともと「詩…

 平野嘉彦『ツェラーンもしくは狂気のフローラ』(2)

ツェラーンは、ブレーメン文学賞の受賞講演(一九五八)のなかでプコヴィーナのことを、「人々と書物が生きていた土地」と呼んでいた。「人々が生きていた」のはともかくとして、「書物」が「生きていた」とは、どういう意味だろうか。「書物、本(Buch)」の語…

 平野嘉彦『ツェラーンもしくは狂気のフローラ』(1)

ツェラーンもしくは狂気のフローラ―抒情詩のアレゴレーゼ作者: 平野嘉彦出版社/メーカー: 未来社発売日: 2002/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る しかし、植物を名ざし、分類し、その成育条件を考えるということは、そうした営為は、どの…