2014-11-06から1日間の記事一覧

齋藤希史『漢文脈と近代日本』(3)

『日本外史』は、保元・平治の乱による源氏・平氏の台頭から徳川の天下統一に至るまで、武門の興亡を記したものです。それが大ベストセラーになった原因については、やはり、武家の興亡という歴史そのものの面白さがあると思われます。……『日本外史』は、お…

齋藤希史『漢文脈と近代日本』(2)

齋藤希史『漢文脈と近代日本』(1)

漢文という文体は、その内容とは別に、十分に操作的であり、技術的なものであって、東アジア全域に広まったのはそのおかげだとも言えます。これは漢字の特質ともかかわることです。そうであるからこそ、古くは仏典が、近代に至っては西洋科学やキリスト教の…

田中康二『本居宣長』

本居宣長 (中公新書) 作者: 田中康二 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/07/24 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 去年の日本思想史学会にて大変お世話になった、田中康二先生の新著。本居宣長の評伝モノは、戦前からずっとあり、…

揖斐高『江戸幕府と儒学者』

江戸幕府と儒学者 - 林羅山・鵞峰・鳳岡三代の闘い (中公新書) 作者: 揖斐高 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/06/24 メディア: 新書 この商品を含むブログ (4件) を見る 日記ばかりでは芸がないので、連投で読んだ本を紹介します。本書は、江戸…

通院日

両親を亡くしても、体調は自分のことなので、昨日は京都まで通院。今後の生活のためにも目標としては、バスの中の人混みに慣れること。いま奈良は正倉院展をやっているので、どこも人だかりです。 しばらくは家庭内は落ち着きつきませんが、主治医の先生から…