2013-07-27から1日間の記事一覧

児玉識『近世真宗の展開過程』(2)

確かに近世仏教は、いずれも幕府の強力な統制下におかれ、本末制・寺檀制の枠にはめられた存在であったため、中世教団のような自由な発展は見られず、各宗とも没個性的教団と化したことは事実である。しかし、法制上、画一化の傾向が強まっても、庶民におけ…

児玉識『近世真宗の展開過程』(1)

近世真宗の展開過程―西日本を中心として (1976年) (日本宗教史研究叢書 笠原一男監修)作者: 児玉識出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 1976メディア: ?この商品を含むブログを見る 戦後の仏教史研究が、この近世編四巻、二千余ページに収められた膨大な史料…

「言説」か、「事実」か、「連続」か、「断絶」か・・・

読書会の予習。 竜温のテクストを読んでいる限りでは、「僧風が乱れている」ということに関しては、「事実」として受け止めざるを得なかったと思うのですが、 前の時代を全否定するためには、堕落しているという「言説」として組み換えていかざるを得なくて…

市立図書館で予約

近世宗教世界における普遍と特殊―真宗信仰を素材として (日本仏教史研究叢書)作者: 引野亨輔出版社/メーカー: 法蔵館発売日: 2007/11メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 近世宗教社会論作者: 澤博勝出版社/メーカー: 吉川弘文…

読書会の準備のために借りた本

邪教/殉教の明治―廃仏毀釈と近代仏教作者: ジェームス・E.ケテラー,James Edward Ketelaar,岡田正彦出版社/メーカー: ぺりかん社発売日: 2006/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る 近代仏教という視座―戦争・アジア…